アメリカで泣いた話

2021年07月08日 11:28




僕は日本の大学を2年で辞め

テキサス州に留学した。


その時、「英語をマスターするぞ!」
と気合が入っていた。


なんせ大学を中退したのだから、
もう後戻りはできない。


絶対に英語ができるように
ならねばならない。


親にも留学費用を出してもらっているのだ。

相当な覚悟であった。


だが、現実は厳しかった。


なかなか英語はできなかった。



僕は高校卒業時に偏差値35だ。

だから、できないのは当たり前かもしれない。




僕はテキサスの田舎町の
大学付属の語学学校に入った。

語学学校というのは
アメリカの大学で学ぶにはまだ英語力が
足らない学生が英語を勉強する学校である。


入学はしたが、授業についていけない。


英語が聞けない、

読むのも遅い。

当然、話せない。


正確に言えば、
何か英語で話すのだが、
話している本人が何を言っているのか
わからない状態だ。


なので、

自分で英語をしゃべっておきながら、

「ああ、たぶんこのアメリカ人、
俺の言ってること理解してないよな」

「だって俺がわかってないから」

とよく思ったものだ。



授業の英語も聞き取れないので
理解できずにきつかった。

苦行のような日々だった。


それでも親のことを思うと
「ここでくじけてはダメだ!」と頑張った。



僕はこの頃はいつもクラスの一番前の席、

先生の目の前に座り勉強していたのだ。


しかし、

ダメなものはダメでついにその日が来た。


ある日の授業で、

先生の言っていることがまた理解できず、

そして先生の指示通りにできず

途方にくれてしまった。




「情けない!」



「悔しい!」




そして、泣けてきた。





それを見た先生が驚いて、

「泣かないでくれ!」と言って
とまどっていたのは覚えているが、


涙は止まらなかった。




二十歳をすぎ

大人になってから

自分が泣くとは思いもしなかった。


しかも授業中に。




今、思えば

相当自分が情けなかったんだろうし、
親にすまないという気持ちだったのだろう。


結局、その後、
英語力不足で帰国することとなった。


ホロ苦い思い出だけど

自分なりに「よくやったよ!」と思う。



Thank you for reading!  Have a good one!

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